あえて、無題。

立川うおるたーさんという、立川志らくさんのお弟子さんで、まだまだ前座修行中の若手落語家がおります。

ちょうど1年ほど前、北見で落語会がありました。春風亭一之輔さん、柳家喬太郎さん、林家三平さん(当代)、そして志らくさんと、名だたる真打の方々による豪華共演とあり、あっという間に完売しそうなトコロを何とか滑り込んでチケットを手に出来ました。

この会、「開口一番」として高座に上がったのがうおるたーさんでした。師匠の付き人として同行し、こうして大勢の観客の前でネタを披露する機会に恵まれるのは何より恰好の修行になりましょう。

日曜日のライブ当日の昼間に、たまたまうおるたーさんのブログを見つけたので読んでいました。

ちなみに「其の二」となってますので、是非ブログ内リンク先の「其の一」と合わせてお読みください。

http://ameblo.jp/tatekawauoruta/entry-12218223698.html

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桂歌蔵さんという、桂歌丸さんのお弟子さんで、真打になられた落語家がおります。

昨年の夏の話ですが、道内を巡るツアーで来るというコトで、帯広まで出かけました。

作家としても活動する歌蔵さんが初めて世に送り出した書籍で、入門してから二つ目へ昇進する際の体験を元にして書かれた「前座修行」という自伝的小説があります。

その中の一場面から抜粋。

『前座としてそれなりに大きな仕事もこなすようになっていた主人公。とある平日昼の寄席の舞台に上がったが、お客さんが一人しかいない。

「お客さんが来てくれなかったら始まらなかった」「赤の他人様ではございますがまるで身内のような・・・」

その様子を見ていた中堅真打から「前座の分際で客をいじるな!」とこっぴどく叱られ、「失礼なことを言ったツモリもありません」と返すと、その真打の顔色がみるみるうちに変わって・・・』

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東京の落語界には封建的な身分制度がございます。

弟子入りするとまずは「見習い」という階級です。師匠の身の回りのお世話をしながら稽古をつけてもらいます。

やがて「前座」となれれば高座に上がるコトが許されますが、やはり師匠の雑用も続けながら寄席の裏方の作業をこなさねばなりません。

「二つ目」となって、やっと師匠から独立できます。もちろん、仕事は自分で取らなければなりません。

更にその中でも周囲から実力を認めてもらった者だけが、はれて「真打」になれるのです。

ちなみに上方や立川流は少し詳細が違いますが、およそはこんな流れです。

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結局、何が言いたいのかと申しますと、この制度が音楽界に無くて良かったなァ・・・って話。

影響を受けたミュージシャンが「師匠」にあたるでしょうが、別に「一門」を構えているワケでもなく、キッチリとしたわかりやすい師弟関係を結ぶってコトはありません。

もしそんな身分制度があったら?・・・う~ん・・・アタクシなんぞ晩年前座か、とっくの昔に廃業しているコトでしょう。

ただ、ダテにダラダラと場数を踏んできたワケではなく、その場数なりに蓄積してきたモノはあるツモリですし、それでもまだまだ修行の足りない部分が多数あることも自覚しております。

だからこそ、アタクシは「聴く姿勢」というのを大事にしております。

かつて落語では「三遍稽古」というものが行われていました。

師匠が弟子に向かい3日連続で同じ噺をやり、その後弟子はそれを覚えて師匠の前で演じなければなりません。そこで許しを得ないと、高座でそのネタを上げられません。

最近でこそ録音機材で代用するようになったらしいのですが、それでもやはり「聴く姿勢」がなっていないといくら繰り返し再生したトコロで血にも肉にもならないでしょう。

そこいらでヘッドホン付けたままほっつき歩いたり、適当に動画サイトから引っ張ってきた曲を、それこそ適当に歌詞とコードだけ拾ってみたり・・・

あくまで自論ですが、そこに「聴く姿勢」は見受けられないんですよ。アタクシは。

立派なオーディオの前に正座しろ!とまでは言いません。そりゃ~ヘッドホンでも構いませんが、歌詞カードがあればそれによく目を通し、気になるフレーズがあれば後でもう一度聴き直してみたり・・・

それぐらいのコト、音楽好きなら当然じゃないですか。

ところがどうもそれすらできないヤカラがはびこっているのが現状なのです。もう・・・寂しいと言うか、切ないと言うか・・・

アタクシの音楽なんてのは、興味が無ければ聴かなくても構いません。それは自由です。

それでも一応は、人前でも恥ずかしくない程度の責任を背負ってステージに上がっているツモリです。

その「恥ずかしくない程度」すら出来もせず、他人の「責任」の行使を妨害せんとばかりに大声で無駄話をペチャクチャと客席で喋り倒すという、共演者としてあるまじき行為に腹を立てたのが、昨日の当ブログです。

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随分と理屈っぽい長文となってしまいましたコトをお許しください。そして、恐らく当人たちの心には届かないのでしょうが、ほんのわずかでも改まっていただける可能性があるコトを信じております。

























ま・・・改善される見込みもねえヤツラだろうけどネ!
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[ 2017/01/31 12:46 ] 研究の言及 | TB(0) | CM(0)

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