悪魔は右後ろにいる!~後編~

前回の続き・・・

・・・・・・

とにかく「様子を伺いながら移動を続行!」と決断したのだが、いつブレーキが効かなくなってもおかしくない状況で旭川から札幌へ向かうのはかなりの“ギャンブル”である。

時期はお盆真っ只中・・・国道12号線は渋滞しやすいのでストップ&ゴーが多くなりそう・・・でも、走行を断念せざるを得ない事態も考慮すれば、程々に交通量もあり、それなりに工場やスタンドのありそうな道・・・そうだ、国道275号で行こう。

右後輪のブレーキパッドは完全に息を引き取っている。金属と金属が擦れあう、けたたましいガリガリ音を轟かせながら275号を法定速度遵守で爆走するカルディナ号・・・札幌へ近づくにつれて増えていく周囲の人々の耳目を集め、恥ずかしさから思わず逃げ出したくなるのだが、「今度こそ止まらないかもしんない!」という恐怖でアクセルが踏み込めない。

先行車との距離を広めにとり、止まる時もなるべく早めにブレーキをし始めて踏みごたえを確認するという、北国の短い夏の真っ盛りにまさかの冬道運転を強いられる。後続車がいなかったり離れている時には、常に左足で軽くペダルをポンピング・・・少し走っては停車し、状況の確認と冷却・・・勿論、そんなコトで症状が改善するワケもないが、札幌まで完走するにはこうするしかないのである。

途中、何件か自動車工場もあったが、時期が時期・・・お盆真っ只中の8月14日・・・全国的に休みである。それでも札幌近郊まで行けばやってるトコロありそうだな?と、淡い期待と願望で走り続ける。

昔、仕事で付き合いのあった札幌市内の修理工場が確か年中無休・24時間受入れだったコトを思い出し、ヨメに電話してもらう。しかし修理の受け付けはしているものの、部品屋さんも全国的休暇真っ最中。部品の調達が出来ないコトにはどうにも手の施しようがない。

そうこうしているうちに札幌へ入り、とにかくまずはホテルへチェックイン。ちょいとひと休みして、お盆でも営業中していそうなカー用品店をあたってみることにした。

オート●ックス・・・ジェー●ズ・・・数件回ったが、型式の古いカルディナ号に適合するパッドはドコも在庫無し。晩御飯はヨメの実家で食べるコトになっており、もしどうしてもダメだった場合は義父の知り合いの自動車工場に、休み中だけど無理を言ってお願いできる態勢は出来ていたので、実家へ向かう。

その途中、実家の近くにあるブリヂ●トン系タイヤショップ・・・札幌在住時、ヨメのクルマのタイヤを預けていたお店である。そう言えば新品のパッドも扱っていたよなあ・・・

こいつは最後の頼みだ!と飛び込んでパッドの在庫を聞くのだが、やはりない。もはやこれまでか・・・と残念がっていたら店員さんが「他の店舗に在庫ないか確認してみます」と、片っ端から札幌近郊の系列店に電話攻撃を仕掛けてくれた。待たされるコト、15分ぐらいだったろうか・・・「すみません、ドコもないみたいで・・・」嗚呼・・・やっぱり・・・

「でも、ウチの系列じゃないんですけど、イエ●ーハットさんなら部品多めに在庫しているのであるかもしれませんョ。ただ、工賃は高めですけど・・・」

何というコトでしょ~う!その有力情報こそ「最後の最後の最後のサンバ」!すぐに近くのイエ●ーハットへ飛び込む。

部品は・・・あった!待ち時間も含めちょっと掛かるとは言われたが、これで何とかパッドだけ新しくしてもらえれば、あとは北見に戻ってから治療に専念させれば良い!安堵に胸を下しながら、待合室で缶コーヒーなんざすすって余裕の我が夫婦・・・

ところが、だ・・・しばらくして店員さんが歩み寄ってきた。

「固着が酷くてウチでは手が出せません・・・」

パッドを挟んだ状態でピストンがガッチリ固まって、交換しようにも外せない。それは正しくヴォルク・ハンVSアンドレイ・コピロフのサンボ対決・関節技地獄を彷彿させるような絡み具合・・・

患部はどうやらカー用品店ではなくディーラーのような修理専門の設備がないと修繕不可能なほど重症だったのだ!

そうなればもう、義父の知り合いにお願いする選択肢がなくなった。取り敢えず代車を用意してくれたので、部品が調達できるようになるお盆明けまで預けるコトに・・・

やっとガリガリギーギーとうるさくて恥ずかしいクルマに乗らなくて済む・・・ふ~、良かった~・・・と思って工場へ行くと、用意されていた代車はド真っ赤なホンダ・フィット!これはこれで恥ずかしい・・・が、贅沢言ってられない。直るのならそれしかない。

・・・・・・

モダンタイムのライブを終え、北見へ帰る最終日。朝に何の気なしに着替えようとしたら真っ赤なTシャツしか残っていない。出発時にはまさか真っ赤なクルマで帰るコトになろうとは思ってもみなかったので・・・更にコッ恥ずかしい思いをしながら帰って参りました。

・・・・・・とさ。

以上、これが我々夫婦を襲った恐怖体験・・・「悪魔は右後ろにいる!」でした。長文を最後までお読みいただき、誠に有難う御座いました。

愛車の点検・整備はマメにしましょうネ・・・

ちなみにカルディナ号の手術は無事成功したらしく、明日日帰りで札幌まで引き取りに行ってきま~す!

果たして請求はいくらかな?まだまだ恐怖は続きそうです・・・
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[ 2014/08/18 20:18 ] 私生活の柄 | TB(0) | CM(0)

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