悪魔は右後ろにいる!~前編~

さて・・・まずは我が愛車のご説明を。

昨年北見へ越してから買ったトヨタ・カルディナGT-T号(型式:ST215W、初年度登録:平成9年、走行距離:ほぼ20万キロ)。普段乗りから長距離運転まで、正しく老体に鞭を打ちまくって酷使していたのだが、これまで特に大きなトラブルもなく快調に走っていた。

昨秋あたりから走行中に「シャー・・・」と音が鳴り出したので確認してみると後輪のブレーキパッドが減っていた。これから冬道も走るし、早めに手を打とうとパッドは交換しておいた。

そして先月ぐらいだろうか・・・減速する際に車体が「カタカタ・・・」と小刻みに振動する現象が現れ、走行中の「シャー・・・」も再び聞こえ始めた。

ただ、春にタイヤ交換した時に4輪全てのブレーキは目視して確認している。クルマに詳しい方ならご存知だろうけど、リアのブレーキパッドなんてそうそう簡単に擦り減るようなモノではない。

「デフかドライブシャフトの駆動系かしら・・・来春車検だし、それまで何とか持たそう!」

『この“ふとした思い込み”がいずれ・・・ あの不幸な事件を巻きおこすとは・・・あの世にも恐ろしい戦いになるとは・・・誰も予想しえなかったのだ・・・』

・・・・・・

2014年8月14日。場所、国道12号線・旭川新道。

前を走っていたトラックのブレーキランプが光ったので、それに合わせてコチラもブレーキペダルを踏む。しかし、いつもより深く踏み込んだ辺りでブレーキが効き出した。

「あれ?でも、何かの勘違いかなあ・・・」

再び走り出す。やがてまたトラックが止まりそうだったのでブレーキペダルを踏み込むと・・・

ペダル、床までスッコ~ン!
右足、伸びきってピ~ン!
それでいて、減速する気配、皆無~!


『全く“慣性力”とは恐ろしいもので・・・運動している物が前へ進もうとするものだから・・・アレヨアレヨアレヨと思う間にトラックとの車間距離は・・・詰まった・・・』

思わず「うほ~ッ!やば~い!」と叫ぶアタクシ・・・
何があったかわからず「ど~した~!」とパニックに陥る助手席のヨメ・・・
このままでは追突は避け切れない!危険はもう目の前まで迫ってきている!

そこで繰り出したのが伝家の宝刀“鬼のポンピングブレーキ”!対戦相手をコーナーに追い詰めた長州力ばりにストンピング攻撃の雨あられ!

これが功を奏し、ブレーキは効いて追突は回避。しかし・・・これ以上走り続けて大丈夫なのか?

すぐに近所にあったコンビニにクルマを停める。よく見れば右後輪のホイールだけ鉄粉で真っ黒になっている。ホイールのすき間から恐る恐る覗くと・・・パッドはすっかりペッチャンコ。さらに異常に熱を帯びており、金属の焦げた臭いと「チンチンチン・・・」という音がしている・・・

原因はすぐに推測できた。ブレーキキャリパーのピストンが戻らなくなり、常にパッドがディスクを挟み込んだ状態で走行。やがて摩擦熱でブレーキオイルが沸騰、気泡が発生して油圧が正常に掛からなくなりペダルが抜ける・・・

コレが“ヴェーパーロック現象”というヤツです!

こういう場面に出くわした場合、ペダルを何度も小刻みに踏み返し、気泡を押し上げて外気へ逃がして油圧が戻るのを待つしかない。一応は元タクシードライバー、元自動車整備士、モータースポーツ好き人間としての“普段はほとんどムダな知識”が役に立ち、助かった。

さあ・・・ここで我々は大きな選択を迫られる。

① 旭川から一旦北見へ引き返し、もう一台のホンダ・ライフ号に乗り換える。
② どこかの自動車工場・ガソリンスタンド等で修理をしてもらう。
③ とにかく札幌まで走り続け、着いてからどうするか考える。

まず、①案には大きな障害があった。北見へ戻るにはもう一度石北峠を越えなければならない。もし下り勾配でブレーキが昇天すれば、間違いなく我々も天へ召される・・・アタクシが出した決断は②と③の合わせ技。札幌に向かって走行を続け、どうしてもダメなら通りすがりの開いていそうな工場にでもお願いをする。

そうして再び札幌へ向けて走り出した我が夫婦とカルディナ号であったが、ここから更なる試練が待ち受けていたのだ・・・

後編へ続く・・・
スポンサーサイト
[ 2014/08/17 22:30 ] 私生活の柄 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:

この記事のトラックバック URL
http://hayape.blog.fc2.com/tb.php/233-0099d068